国語力(現代文読解力)を鍛える

帰国子女で無い限り、コミュニケーションの手段としての英語力が国語力を上回ることはありません。
日本語で人の話を正確に理解し、自分の意見を明確に述べることができない人が、英語になったとたんに人が変わったように喋れるようになるはずがありません。コミュニケーションだけでなく、読解力など本質的な言語駆使能力が問われる場合、どんなに英語だけ勉強しても、国語の力の水準で頭打ちになります。
だからこそ、国語力を鍛えることが英語力の向上のために必須です。

 

リスニングの5つの壁

志塾の展開する英語の指導の中でも、最も苦手意識をもたれることの多いリスニングの勉強について志塾の指導法をご紹介いたします。

 

まず、英語の学習は耳から入ることが大事だと言うことの説明をします。
英語に限らず、全ての人は母国語を耳から学びます。赤ちゃんは、まず、周りの人が言っていることを理解できるようになります。そして、次にその言葉をまねして、喋るようになります。それから、文字を覚えて読めるようになり、更に、訓練して書けるようになるのです。聞く⇒話す⇒読む⇒書く、が基本の順番です。

にも関わらず、日本の教育の現状は、基本的に、読む⇒書くで完結し、たまに聞いたりしますが、話すことはめったにないといった有様です。
つまり、日本の英語教育は本来の言語習得の順序通りではなく、非効率なのです。
だからこそ、まず聞けるようになることが最重要課題です。ちなみに、私は、audible.comというサービスでベストセラーのダヴィンチ・コードの英語版をダウンロードし、iPodで聴いています。一旦、リスニング力が付くと、ベストセラーを読むこと&英語のリスニングの勉強&ボキャブラリー強化を同時に、しかも、満員電車の中でも行えるようになります。これは、慣れるとクセになります。

では、いかに聞けるようになるかということですが、まずは聞けるということを、”聞いた内容を理解して自分の言葉で説明できるレベル”だと定義します。そのように定義した場合、、目標の達成には5つの壁があります。

『第1の壁』 英語の周波数の壁
日本語と比較して、英語で利用されている周波数帯域は高くなっています。ちなみに英語の周波数はクラシック音楽の周波数と同じです。また、日本人は比較的に低周波数の日本語を聞くことに、幼少期の段階で脳が最適化されます。最適化された結果として脳が日本語予測機能を持つようになります。よく英語の音が聞き取れず、自分は難聴だと思う人がいますが、これは実は耳で聞けていないのではなく、脳が予測外の周波数の音に反応していないだけなのです。
この日本語に最適化された日本語脳を英語脳に変えるのには、一般的には2000時間から4000時間ほど、真剣に英語を聞き込む必要があると言われています。4000時間だとすると、一日8時間で割ると500日になり、つまり、1年半ほどの海外留学が必要になります。また、国内で一日1時間のリスニング学習をするとすると、11~12年かかりますね。なかなか、誰もが努力できる時間では無いですね。志塾ではこれを短縮するプログラムを持っています。

『第2の壁』 リエゾンの壁
学校で使う教科書には単語毎の発音記号が載っていますが、ネイティブは英語を決して単語を区切って発音しません。英語の発音時には単語と単語はつながって発音されるのです。例えば、ビートルズの曲の中で、「I will send it alone.」は"アイ ウィル センド イット アローン”とは歌われていません。ビートルズは”アイルセリラロン”と歌っています。これはどんなに気合をいれても、"アイ ウィル センド イット アローン”には分解できません。結局、リスニングを極めるためには、”アイルセリラロン”は、「I will send it alone.」だというように、音声データベースを頭の中に構築していくしかないのです。 
この音のつながりには法則があり、志塾ではこれを体系化し、音楽教材で学べるようになっています。

『第3の壁』 ボキャブラリー&文法
次の壁は当たり前ですが、第1、第2の壁を突破して「I will send it alone.」が認識できても、aloneの意味がわからなければ、意味を取れません。また、文法でwillの意味が分からなければ訳せません。
この部分は、読解問題と一緒で、地道に壁を突破する必要があります。

『第4の壁』 スピード
ネイティブはどんなに遅くても120語/分で喋ります。速くなってくると150~200語/分のときもあります。
つまり、読んだ時にこのスピードで読めない限り、聞いていてもついていけるはずがありません。英字新聞で120語/分だと、縦10センチ、横4センチくらいのブロックです。そのくらいの文章を1分でコンスタントに読めるようにならないとネイティブの英語を理解することはできないでしょう。また、英語のリスニングにおけるスピード対策は、段々スピードを上げていっても効果が低いです。最初からネイティブのスピードで聞くべきで、分からないときはスクリプトのある教材を選び、見ながら聞けばいいのです。トップスピードでの学習を心がけるべきです。

『第5の壁』 要約力&短期記憶 or メモ力
3分間聞いた後に、内容は理解したものの、最初に聞いたことを忘れてしまったということでは意味がありません。
聞いて理解して説明できるレベルを達成するには、聞いた事を要約して理解し、且つ、それを覚えておく、もしくは、メモをとっておく必要があります。この中で一番大事なのは要約力です。相手の主張を捉え、且つ、理由なども整理し、論理構造を的確に把握して、シンプルに理解することが必要です。

以上が、リスニングを鍛えるために乗り越えなければいけない5つの壁です。これらを地道に克服していくことが重要です。
ただ、5つの壁の中のボキャブラリーだけは、永遠に戦い続けなければいけないテーマとなります。これは、日本語でも同じですよね。

ほんの一例ですが、志塾では、何かを学習する上で克服すべき壁を細分化し、何ができていないかを正確に把握しながら、学習カリキュラムを考えています。所詮、教育は手段です。そして、手段であるからこそ、目的を明確にすればするほど、効果は上がります。
単純に英語の勉強をするのではなく、リスニングに焦点を絞り、且つ、自分がどの壁でつまづいているかを知り、そして、その壁の克服のために、効果的な学習をすることが大事です。

結局、何かを学ぶと言うことは、このようなプロセスの連続なのです。志塾式学習法は至る分野で確立されています。

 

カタカナ英語でリスニングを乗り切ろう!

上記のようなリスニングの問題を解決するために、志塾では「カタカナ英語」を提唱しています。これは、実際にネイティブがしゃべる発音をそのままカタカナで表記することで、それを日本語化しながら正確な発音を身につけ、つながって聞こえる単語を聞き分けたり、ナチュラルスピードのスピード感に付いていく方法です。正確に聞き取るためには、正確な発音ができるようになることが必要です。

志塾講師の執筆した数ある学習本の中にも、「カタカナ英語」に関するものがあります。

志塾(元)講師の笹本真美さんと塾長の小代義行が共同で執筆した

「東大生が教えるカタカナ英語でリスニング」は好評をいただいております。